4. ルイヴィトン

世界的に有名なファッションブランドの1つに必ず挙げられるものに、ルイヴィトンがあります。ルイヴィトンの、LとVとを組み合わせたモノグラムラインはあまりにも有名で、ファッションに興味のない方でも、世界中で多くの方が手に入れているものでしょう。
ルイヴィトンは、1854年にフランスのルイ・ヴィトン氏がトランク工場を創設し、世界初の旅行用かばん専門店をパリに創業したことに始まります。1867年に世界博覧会で銅メダルを獲得すると、ルイヴィトンのバッグは世界中から高い注目を集めるようになり、エジプト総督やロシア皇太子からの発注が来るほどになりました。1885年にはロンドンにも店舗を構え、1889年には、パリ世界博覧会で金賞を受賞します。さらに業務を拡大したルイ・ヴィトン社は、1892年にはトランクだけでなく、ハンドバッグの販売も開始しました。しかし同年、ルイ・ヴィトンは死去し、息子のジョルジュが会社の全権を任されることになって行きました。その後も、ルイヴィトンはジョルジュのもと世界的に飛躍し続けます。ルイヴィトンの有名なモノグラムLVは、そもそもルイではなく、ルイの死後1896年にジョルジュが考案したものでした。その後もさらに拡大し続けたルイ・ヴィトンは、1981年には日本の銀座に店舗をオープン、1987年にはモエ・ヘネシー社と合併してLVMH(モエヘネシールイヴィトン)が誕生、その後、クリスチャン・ディオールやフェンディなどを抱える大ファッションブランドへとさらに上り詰めていきます。

そして1998年からは、バッグだけでなく、デザイナーにマーク・ジェイコブス氏を迎えて本格的にファッション界に参入し始めます。その後もさらに新作を次々に発表していくルイ・ヴィトンは、世界的な大ファッションブランドとして成功をし続けて、現在に至っています。
こうしてみてくると、ルイヴィトンは順調に巨大ファッションブランドへと成長してきたように見えますが、実際は模倣品との戦いの連続でした。もともとルイヴィトンのトランクは、トランクの上に布地を貼るという技法を用いていたのですが、これは簡単に模倣品を生むこととなってしまいました。布地を変えても、すぐにそのファッションセンスは盗まれて模倣品は現れてしまい、その度にルイは新しい布やデザインを考案し続けていきます。ルイヴィトンのおしゃれなファッションデザインは、この模倣品との戦いの中から生まれたといっても過言ではないでしょう。実際、現在でもルイヴィトンの中でも人気の高い、「ダミエ・ライン」と呼ばれる、ベージュと茶褐色のチェス盤のデザインは模倣品防止のために作られたデザインで、商標登録までしたにもかかわらず、模倣品が多量に出回ることになりました。そしてルイヴィトンの代表的なトレードマークのLVの文字の入ったモノグラムラインも、ダミエラインの模倣品が出回ってきたために作られた、新しいデザインでした。

このように、ルイ・ヴィトンは模倣品との戦いの中から、常にそれを上回る新しい素材やデザインを提供し続け、それにより現在の巨大なファッションブランドの地位を獲得することが出来るようになりました。現在でも、ルイヴィトンの模倣品は非常に多く出回っていますが、それはルイヴィトンの人気を表すとともに、ルイヴィトンに常に付きまとっていく問題となっているのでしょう。
そしてルイヴィトンが世界中の人々に愛されるには、ファッションデザインのすばらしさや長く使える品質の良さだけでなく、リペアの技術が優れているということもあります。ルイヴィトンの製品、特にバッグは、多少傷みがきても、専門店でリペアをしてもらって長く使い続けることで、さらにそのファッションとしての価値が上がっていきます。またオーダー商品も積極的に請け負っている点も、ルイヴィトンが多くのセレブに愛される理由でもあります。

こうした、品質の高さだけでなく、顧客を大切に、長く付き合っていける関係を築いているということが、ルイヴィトンという巨大ファッションブランドの大きな魅力となっているということは、間違いないでしょう。

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